私の“嫌い”は彼の“好き”
*私の“嫌い”は彼の“好き”*


「う、うん…」



「実は、俺ね…





ピーマン、苦手なんだ」





……え?

じゃあ、あの時無理して食べたの?


サーっと青ざめていく私の顔。


「嫌いに、なった?」



「ううん。でも、私……」


本田くんに、無理させちゃった…。



「気にしないでよ。そんなこと。俺がかってにたべたことだし。それにー…」


「え……っ」



本田くんは、私に顔を近づけて「俺も嘘ついちゃったから」と言った。






< 11 / 13 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop