私の“嫌い”は彼の“好き”



「先パイ………」



本田くんは、私を抱きしめて言った。「俺もだよ」って。


彼は、私に小さな嘘をついたけどその嘘のおかげで私たちは今、こうして2人でいられるんだと思う。



「私、かぼちゃも嫌いなんだよね…」


「え? 俺は好きだよ? あ、これは本当」






“好き”が違う。


…たまにはこれも、いいかもね。








-fin-




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