私の“嫌い”は彼の“好き”

小さな嘘




はわわわわぁっ。


「~~~っ」


ピーマン…

ピーマン…


ピーマン………。


頭の中をかけ回る緑色の物体。


なんか、くらくらしてきた。

「先パイ! 大丈夫?」

その場にしゃがみこむ私。

「………っ」


気持ち、悪い……。


「ごめんね先パイ。俺があんなこと言ったから」


“あんなこと”?


「…な、に?」


「俺、嘘ついた。ピーマン嫌いな先パイは嫌いなんて嘘。どんな先パイも大好きだよ…」




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