染め染められ恋色を彩り


今さら指摘するなんて鈍感な女だな。


浅葱「これはくせ毛だよ。いつもこんなだろ??」

珊瑚「そういえばそうだっけな!!」


笑ってごまかしてきた。


『ブーブーッ』


鴇からメールのようだ。
だいたい見なくても内容は分かるんだよな。


浅葱「んじゃ、行ってくる。」

珊瑚「んじゃ、私も。」

母「いってらっしゃい。」


カバンを持って珊瑚と家をでた。
家の前に、予想通り鴇が待っていた。あと鴇の妹の【七海】(ななみ)も一緒だった。

珊瑚と七海は友達だからいつも一緒に登校している。


鴇「じゃあ、ちゃんと学校に行ってこいよ。」

七海「行くに決まってんじゃん馬鹿。じゃあ、じゃあね。」


俺たちと珊瑚たちの行く道が違うため別れた。


鴇はいつも妹から馬鹿って呼ばれてる。それに比べたら俺の方は全然マシだから珊瑚を許せるんだろうな。
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