染め染められ恋色を彩り
俺は玄関で新品のローファを履き家を出た。
「浅葱、遅いよ!!」
浅葱「あれっ!!なんで鴇がいんの!?」
こいつは、【神楽 鴇】(かぐら とき)幼なじみでご近所関係。
一緒の高校に通う仲間だ。
ついでに、俺の名前は【嬉堂 浅葱】(きどう あさぎ)。
鴇は、玄関近くに座り込んでいた!!
新しい制服が汚れるのもお構いなしのようだ。
鴇「メール見てないの??」
慌てて携帯を開いた。
画面には新着メール1件と表示され、鴇からだった。
内容は、
「家着いたよ」
浅葱「すまんすまん。今気づいた。」
なるほど!!俺を現実へと意識を戻した携帯の音は、鴇からのメールだったのか。
そういや俺アラームかけたことなかったな。