染め染められ恋色を彩り


鴇と目があった。
鴇は手を合わせてすまなそうな顔で口パクで「ごめん」と口をパクパク動かしてきた。

いや、すぐ近くにいるんだし口パクしなくていいし。



心愛「なんで鴇が謝ってるの??」

浅葱「それは、鴇が寝てる俺に熱湯かけてきたからだよ。」



そう、俺は鴇から水ならまだしも熱湯をかけられて着ていた制服がビショビショになったのだ。

…どこで水を沸かしてきたんだろう…!?



鴇「だって浅葱が二度寝するからだよ。」

心愛「二度寝はだめだよ~。」

浅葱「鴇がまだ外暗いのに起こすからだ。」

鴇「外が暗いからって、6時だったよ。」

心愛「6時だったら私起きてたよ。」



心愛は当たり前のように言い放った!!
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