あたしだけの執事さまっ
車の中には、落ち着いたクラシックが小さく流れてる。


あたし、最初は緊張しちゃってたけど。


途中からうとうと眠っちゃって…。



「さま?理央お嬢様…。」



橘さんの声にハッと目覚めたら。



もう其処は、目的地だった。


「あ…っ!すっすいません。」


あたし、アワアワ。


ヤバいよぅ。



つい気持ち良く、寝ちゃってた。



っていうか…。


あたしの寝顔、橘さん。


…。


見られたぁっ!?


「いえいえ。」



クスクス。



橘さん。



笑う。



「お蔭で、愛らしいお嬢様の寝顔を、拝見出来ましたし。」



なんて、わあん…っ!


はっ恥ずかしいよぅ。


あたし、よだれとか大丈夫だったかなぁ。



今更ながら、あせあせ…。


うわぁっ!!


恥ずかしいよぅっ!

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