あたしだけの執事さまっ
ジリリリリリ~~~~!!


耳元でいきなり、スゴい目覚まし時計の音で、あたし。




目が覚めた。


「お嬢様…。お早うございますvお目覚めのお時間ですよ…?」


耳元の携帯から、ダウンロードした執事さまボイスが聴こえる。


勿論。


設定したから何だけど。


「はぅ~…。やっぱり。夢だよね~…。」


あたし、はふぅ。



ため息を付いて、目覚まし時計のスイッチを消した。


そうだよね。


夢だよね~…。


あたし、手元にあったクッションを抱きしめる。


ちぇ。


せっかく、執事さまの夢を見てたのにな。



夢を見たの。



スゴい綺麗な執事さまが、あたしを。



お嬢様…って…。


その人、何処かで会った気がして。



それで、ドキドキするの。


ただの夢?



うん…。




そう言ったら、それまでだけど。



でも繰り返し見る、夢。



「お嬢様…。私は個々に居ります…。」



はぅ。



執事さまぁ~~~~!!



思いきり朝から妄想してたから。



ガンッ


気が付くとあたし。



タンスにぶつかっていた…。



「ふぎゃっいった~~~~!!」


「うっあ。理央。朝からまたぶっ飛んでるな。」


父よ。


感想は要らない。



スルーしようよ。


うう~…。


やっぱり。



情けない。

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