あたしだけの執事さまっ
「えええ…っ!?お嬢様って?だって、あたし。普通の女のコだしっ!」


あたし。


はわわ。


頭がパニックだよぅ。


わあん…っ!?


「落ち着かれて下さい。理央お嬢様…。」




橘さんのアルトですっきりした、優しい声が響く。



うわぁっ!!



てゆーかやっぱり。



声も素敵。



色っぽいなぁ。


「いきなりの事で驚かれるのも、最もです。ですから本日これからのお嬢様の人生は、この私。橘が、お嬢様の執事として全てお仕えし、守ります。どうか、ご安心を。お嬢様…。」




スッ。




橘さんが、あたしの前で跪く。


「宜しくお願い致します。」


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