あたしだけの執事さまっ
「はっはひぃ~…よろひくお願いしましゅ~…。」


うわぁっ!!


うわぁっ!!



そんな笑顔…っ!



しかも、橘さんがあたしの…。


「しつじぃ…?れふかぁ?」


夢っ


これは夢なのぉ?



覚めないでっ



プリーズぅ~~~~!!



「はい。理央お嬢様の執事です。本日より、どうぞよろしくお願い致します。」


クス…。



橘さんが笑った気配がした…。




「さぁ。では、早速。参りましょうか?」



え?


「どっ何処へですかぁ?」


あ。



やっと舌が回って来たよ。




「ま…さか…。」




「はい。」




橘さんが笑った。




「竜泉寺の舘へ参りましょう。旦那さまがお待ちですよ?」




それから僅か、十分後。




あたしは橘さんが運転するフェラーリに乗って、竜泉寺へと向かって居た…。


って言うか。



あの…二人っきりっ!?



はわわ。



ええ…っ!?



これって、ちょっと…。




胸がドキドキしちゃう…っ!





はふぅ~…。



ダメだぁ。




何か話さなきゃっ!?

「…っ!あっあのっ!橘さんが運転するんですかぁ?」


めちゃめちゃ気まずいよぅ。




とりあえず何か話さなきゃなあたしに、クスクス。



橘さんが笑った。



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