あたしだけの執事さまっ
「ええ。私は執事ですから。お嬢様の為に、何でも致しますよ。そんなに緊張為さらないでくださいね?私は只の使用人です。お嬢様の為にだけ、存在するのですから。」



はぅ。



やっぱり。



ばれてた?



あたしが、二人きりでドキドキな事っ!


だって、だって。



仕方ないよぅ。




橘さんて、あたしの理想が服着てる様なヒト。



めちゃめちゃタイプ何だもんっ!



「ってやっぱり。緊張しますよぅ。」



あたし、アワアワ。



だって、だって。



何をしていても、オーラがっ!



オーラがキラキラ、突き刺さるよぅ。



少し長めのさらさらな黒髪。



なのに身だしなみはばっちりって感じで。



まるで乱れて無い…。

二重な瞳は切れ長で。



その視線だけで、ドキューン!



あたしのハートを射止めるよぅ。



顔が小さいな…。


色白で、やせ形で。



なのに、鍛えてますってのが分かる。



引き締まった筋肉。



ちょっと…ヤバい。


ドキドキしてきた。



今日から執事になったその人に、こんなに強力な力で惹かれるなんて。


どうしよう?


あたし、おかしいのかなぁ?


「…お嬢様?如何なさいましたか?お具合でも?」


あれ?橘さんに心配かけちゃった?


「いっいえいえ。別にですぅ~…。」


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