【完】俺様彼氏×鈍感彼女
翌日の放課後、あたしはいつものように図書室に向かった。
すると、中から足が止まるような言葉が聞こえた。
「み、宮田くんが好きです! つき合ってください!」
ぇ…。
これ、告白…?!
「悪いけど、俺、本気で好きな女がいるから」
…?!
陽介がそう言うと、女の子はあたしがいる反対側のドアから逃げて行った。
そう…だよね…。
陽介にも、好きな女の子ぐらいいる。
ましてや、あたし達は高校一年生だ。
いない方が、珍しいのかもしれない。