【完】俺様彼氏×鈍感彼女
あたしも教室に戻り、自分の席に座った。
「かーえで♪」
「美沙…」
「どうだった?」
「どうって…『つき合って』って」
「やっぱり? つき合うの?」
「そのつもりだったんだけど…なんか、『もういい』って」
「はぁ…その様子じゃ、あいつも理解してもらえてない、とみた」
「?」
「楓さ、もー少し、言葉の意味を考えな?」
言葉の意味…ねぇ。
「あたしなりに理解したつもりだよ…?」
「楓なり、でしょ? そんなんじゃ、一生彼氏できないよ?」
「…つくりかた、知らないもん」
「…はぁ」