【完】俺様彼氏×鈍感彼女
「ふぅん…断ったの?」
「それが…返事、言えなくて…」
「はぁ? あんたじゃあ、待たせてるの?」
あたしは、コクンと頷いた。
美沙は「はぁーっ」と深くため息をついた。
「まぁ、ちゃんと返事するんならいいけど…できるだけ早くしてあげなよ?」
「うん…」
初めて、あたしに告白してくれた男の子。
どう伝えればいいのか、わからないんだ。
「杉風さん」
「?」
あたしを呼んだのは、三吉 嘉代ちゃん。
背が低く、ふわふわの髪にクリンクリンの大きな目。
もぅ、モッテモッテの子だ。
だけど、裏では『イケメン好きの小悪魔』なんて言われてたり。