【完】俺様彼氏×鈍感彼女
「楓、部活見学行かない日は第二資料室来い」
「は?」
「第二資料室の場所ぐらい知ってるだろ?」
そりゃ、知ってますよ?
旧校舎にあって、誰も使わないところだよね?
「なんで?」
「俺がお前と話したいから」
「別に…そんなの、すれ違ったときでいいじゃん」
あたしがそう言うと、宮田は「はぁーっ」とため息をついた。
「…鈍感女」
「ぇ、なに?」
聞こえなかったんだけど。
「なんでもねーよ。いいから、来い。来なかったら、そのときも唇もらう」
「はいはい」
まぁ、いいや。
どうせ暇だしね。