【完】俺様彼氏×鈍感彼女



「ねぇ、陽介くん来なかった?!」


やべっ、口止め忘れてた…。


「ぇ、来てませんけど…」


…あれ?


「行きましたよ」

「ぉ、マジで? サンキュ」


俺はカウンターを再び飛び越えた。


杉風楓は本をもって、本棚へと向かう。


そんな後ろ姿に、胸が高鳴った。



「お前、なんで手伝ってくれたの?」



照れ隠し、のつもりで聞いた。



けど、杉風楓の頭の上にはハテナマークがとんでいる。






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