【完】俺様彼氏×鈍感彼女
「昼休み、あんな酷い事言ってやったのに」
『俺、そういう事簡単に言う奴、大っ嫌いなんだよね』
絶対助けてくれないと思った。
「別に…気にしないし。助けたつもりはないよ。まぁ、助けになったんなら、良かったな」
「…お前、変わってんね」
「普通だよ、普通」
「名前、なんていうの」
本当は知ってるけど。
「杉風」
「バァカ、それ名字」
「…かえで」
「カエデ?」
「そう、楓。でも、杉風でいいよ?」
「…ふはっ! お前、ほんと変な奴だな。他の女は名前で呼ばれたがるのに」
すると、楓は不思議そうな顔をした。