【完】俺様彼氏×鈍感彼女
俺はとっさに、彼女に話しかけた。
「あのさ」
「ぇ…」
「これ、あんたのだろ」
「…ぁ、うん! ありがとう!」
彼女は、フワッと笑った。
その笑顔は、花が咲いたように綺麗で、思わずみとれてしまったんだ。
「ぁ、そうだ! はい、これ!」
「ぇ」
「お礼!」
彼女は自分の手に飴をおいて、教室に戻って行った。
「苺味…ねぇ」
俺は馴れない味の飴を、口の中に入れた。
「…ん、うめっ」