【完】俺様彼氏×鈍感彼女
☆触れた手
一週間が経ち、もうすぐ文化祭が始まろうとしていた。
うぅーん…
結局、陽介の好きな人って誰なんだろう。
教えてくれないし…。
「楓、ここなんだけどー」
「んー?」
あたしは文化祭実行委員だったりする。
「赤色のペンキなくなっちゃってさぁ…」
「ぁ、じゃああたし、買ってくるよ」
「ほんと?! ありがとぉ~♪」
あたしは、財布をもって、廊下に出た。
んー…でも、バス動いてないよね…。
「あれ? 楓じゃん!」
「…日野くん?」
「どうした? 今文化祭の準備時間だろ??」
「買い物行くんだ」
「マジ? …俺も一緒にいい?」
日野くんは少し照れながら聞いてきた。