【完】俺様彼氏×鈍感彼女
「? いいよー!」
日野くんのクラスも何か足りないんだろうなぁ。
「渋谷までいくか?」
「ぇーそんな遠くなくていいよ。明星駅からのバスでさ、ホームセンターでいいんじゃない?」
「そうだな。んじゃ、行くか」
日野くんと下駄箱から出ようとすると、誰かに手首を掴まれた。
「どこ行く気だてめぇ」
「よ、ようすけ…?!」
「宮田?!」
「文化祭準備時間に隠れデート?」
「違うから! 文化祭で足りないものを、買いに行くの! 日野くんもちょうど何か足りないから一緒に行くの!」
なんでデート??
そんな雰囲気ないじゃん!
「…ふぅん、足りないもの、ねぇ。そうなんですか、日野くん」
「ご想像にお任せします」
え??
「ひ、日野くん…?」
足りないもの…ないの??