【完】俺様彼氏×鈍感彼女
ホームセンターに着き、あたしはペンキ売り場を探す。
「ぁ、あった。2人とも、自分達の探して来なよ! あたし、ペンキ見てるから」
「俺もペンキ」
へ…?
「そう? じゃあ俺は板見てくる」
「ぁ、うん」
日野くんはそう言って、行ってしまった。
「んじゃ、行くか」
「ぁ…」
陽介は歩き出し、あたしは駆け足で着いて行った。
うっ…速くない…?
「お前なんで息切らしてんの…?」
ペンキ売り場に着くと、陽介が不思議そうな目で見てくる。
あたしはキッと陽介を見た。
「さーね! 少しは、周りを見ろ!」
「はぁ? その言葉、そのままお前に返すよ」
か、返さないでよ!