【完】俺様彼氏×鈍感彼女



「…歩幅、大きかったら言えよ」

「ぁ…うん」


気づいて…くれたんだ。


「ぺ、ペンキ! 自分でもつ!」

「いいよ、俺がもつ」

「自分で持てるから!」

「気にすんな」

「でも…」

あれ…?

さっきまで陽介が前を歩いていたのに、気づいたら、陽介はあたしの隣を歩いている。



あぁ…どうしたんだろう…





体中が、一気に熱が上がったように熱い──…









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