子宮にピストル
家までの道のり、何を喋ったのか覚えていない。

無言だったなんて事は無いと思うけど…、会話が弾んでいたとも思えなかった。


――ドサ…


自分の部屋に入ったと同時に膝から落ちていく。


「…う…うぅ…」


ずっと、
ずっと、


我慢していた涙を流した。声を押し殺して、涙を流した。

私には、まだ大仕事が残っている。


「メール…入れなきゃ…」


そう、彼への報告が。
< 12 / 60 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop