子宮にピストル
ゼツボウ
叫び声で駆けつけて来た母を、力の限り押し退けた。


泣きながら、
叫びながら、
涎を垂らし、
鼻水を垂らし、


我を忘れて暴れ続けた。

電話はもう繋がっていない。母の顔は、真っ青だった…


嫌だ、嫌だ、嫌だ、


どうしてこうなっちゃうの?どうして私、幸せになれないの?

ただ、普通の幸せが欲しかっただけなのに。なのに、どうして?


心と体は病んでいく。


どんどん、どんどん、病んでいく。
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