子宮にピストル
全ての人と接触を拒んでから数日。

あまりにも病んでいく私を見て、母が病院に行こうと言ってきた。きっと、悲鳴を上げているのは子宮だけじゃ無いでしょう?…と。


病院へ行く前にお風呂に入ろうとして、愕然とする。


「…何、これ」


浮き出た肋骨
痩せ細った手足
体全体に広がる蕁麻疹
艶の無い髪の毛
目の下のクマ
がさがさの唇


今までどれだけダイエットをしても、成功なんてした事無かったのに。鏡の前の自分はどう?滑稽だね――


この時の体重は35キロ。

倒れる寸前の所だった。
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