子宮にピストル
「甘いものはねぇ、気持ちを落ち着かせてくれるんだよ?」
おばあちゃんの手、しわしわだけど温かかった。優しくて柔らかい声に、心がとても落ち着いた。
――ガサ…
「――甘い」
カラン…、と口の中で飴が音を立てる。
「さぁ、元気を出して行こう!」
「――はい」
顔をクシャクシャにして笑うおばあちゃんに、私もつられて笑顔になった。
笑顔って、伝染するのかな?私、また自然に笑えるようになれるのかな?