子宮にピストル
もう、私は大丈夫。

ちゃんと笑えているし、体の調子もそれ程悪くは無い。

後は時間がかかるにしても、病気をちゃんと完治する事が出来れば良いと思っていた。少し簡単に考えていた。

『心の傷』が、どれ程膿んでいるかも知らずに――


それは、

本当に突然の事


『菜々子、男紹介しようか?』


友人のこの言葉が切欠で、また病んでいく事になるんだ。

彼と別れてから半年、恋愛に全く興味が無くなっていた自分。それに気が付いていた友人の、気を利かせてくれての提案。

…が、悪夢の始まり――
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