子宮にピストル
ピストル
渡瀬 菜々子、二十一歳
現在も病気と闘い中。
恋愛に興味無し。
でも、ほんの少しだけ変われた事がある。それは本当に、偶然の出来事。
地元の映画館で彼を見かけた。
彼の仕草、声、歩き方、その全てが懐かしい。いつも隣を歩いていた私。でも、
「――菜々子、あれ…」
友人の問い掛けに、笑顔を見せる。
「うん。もう、関係無いから」
現在も病気と闘い中。
恋愛に興味無し。
でも、ほんの少しだけ変われた事がある。それは本当に、偶然の出来事。
地元の映画館で彼を見かけた。
彼の仕草、声、歩き方、その全てが懐かしい。いつも隣を歩いていた私。でも、
「――菜々子、あれ…」
友人の問い掛けに、笑顔を見せる。
「うん。もう、関係無いから」