子宮にピストル
漠然とした不安――


自分の子宮には

『ピストル』が

突きつけられている


過去を乗り越えられたとしても、この問題はどうなるの?治したいのに治らない。最悪の場合は…


「また来月来て下さいね」

「――あ…、はい」


急かすように、次の患者の名前を呼ぶ先生。その体制に少しだけ嫌悪感を抱いた。


『私はお金にならない患者』


何て、被害妄想もいい所だね?
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