子宮にピストル
――ガン!


「…ザケンなよ!」


気が付いた時には、私の頭は車の窓ガラスに打ち付けられていた。


「てめぇ…、二度と別れるっつーのは言わねぇって約束したよな?」


――グイ!


今度は髪の毛を引っ張られて、お腹を殴られる。

溜まらず吐き気が押し寄せて来るが、それさえ彼は許してくれなかった。


「何吐きそうになってンだよ!ウゼェ!」


私は、込み上げてくるものを泣きながら飲み込んだ。
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