あなただけ



夏休みはあっという間に過ぎ去り
中学の部活を引退して
受験に切り替えた。


始業式に配ったお土産を嬉しそうに受けとるみんなにつられて
あたしも笑顔になった。



啓吾と歩に「お疲れ」と言われて席に着いた。
2人にキーホルダーを渡すと

「2位で通過してたら一緒に飯食いに行こうと思ったのに」

歩は悲しそうに笑った


あたしは何が期待を裏切った罪悪感を覚えて「ごめん」と言った。



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