風_現実(7月10日20:40更新)
私には、5年来の構想があった。

ずっと、それは簡単なメモをすることも、ましてや明確な文章にすることもしてこなかった。

しかし、それは、温められながら、生み出される日を待つかのように、その日を待っていた。

やがて、その発想のままに、小説を書いた。

そのスタートが、二月前のこと。

それからの日々は、とてもエキサイティングだった。

地震の影響もあって、仕事上のストレスも多分にあった。

また、日を追う毎に東日本の被害状況の詳細が伝えられ、この現状にある日常が、いつ転覆するのか恐怖や不安を感じたこともあった。

それでも、書くことが喜びとなって、生きる力となっていたように思う。
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