風_現実(7月10日20:40更新)
最後の章を書いている時、何とも言えない切なさを感じていた。

「もう終わってしまうんだな」
という思いが、胸中を埋め尽くした。

そして、『あとがき』まで書き終えた時、もう何も書けないような気がした。

「もう書ききったんだ」
と。

もう自身の中に、何も残っていないかのような喪失感だけが残った。

私は、私のもつ想像力、空想力の全てを吐き出したのだ。

だから、もう私の中に何も残っていない。

それが、私の心に寂しさと、それに伴う切なさが満ち溢れそうになっていた。
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