風_現実(7月10日20:40更新)
中学は、また小学校とは違った。

やることもなく、その永遠に終わらないかのような日々と対峙した。

あの頃、ただ日々暇をつぶすだけで、本当に、もう終わらないかのように思えた。

その迷宮は、青い空を覆い隠した。

いつも、いつも、来る日も来る日も暗雲立ちこめた曇った空だったように思う。

そんな暗い風景しか思い出せない。

空なんて見上げなかったからかも知れない。

悪友達と、教師の車(車高の高い軽自動車のジムニー)をひっくり返したり、ニコチン中毒の教師(一時間目が終わる毎に吸っていた)に対し、タバコを吸えないよう会話を粘ったりした。

それらの何もかも、結局は面白くも何ともなかった。
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