風_現実(7月10日20:40更新)
やがて20代を迎えた頃、愛すべきマシンとの決別があった。

そして、数年後、全てを捨て去るかのように故郷を後にした。

友と呼べる者も、師も、頼れる親族もいない地へ。

全てを懸けてきたはずのレース活動は勿論、バイクや車とも離れ離れになった。

地を這いつくばるような生活を余儀なくされた。

辛かった。

寂しかった。
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