風_現実(7月10日20:40更新)
それでも、故郷には頼れなかった。

私にとって、故郷は残酷なものだった。

両親や兄弟にも、何も頼ることはできなかった。

ただ独りで生きていくしかなかった。

もう二度と車を所有することなど許されないであろうと感じた。

それでも、いつしか友人や師との出会いに恵まれ、私は地の底から這い上がってきた。
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