風＿現実（７月１０日２０：４０更新）

その年度末、３月のこと。

大変な震災があった。

それは、もう何も言わずとも誰もが知っていることなので割愛させていただく。

そんな大震災にあって、誰もが余震や計画停電だのに疲弊していった。

私にしても、そうだった。

もう、今までの生活はできなくなる。

そう覚悟して、日々を過ごした。

夜もまた、そうだった。

だから、私は一念発起した。

それは、この５年来構想をしてきたものへの着手だった。

というのは、日々私が思っていた
「こんな映画があったら、毎日飲みながら見てのんだく寝するのにな」
という物語のことだ。