風_現実(7月10日20:40更新)
 当時は、車を所有することも、ましてやサーキット走行をすることなど夢にも思わなかった、いや、
「思えなかった」
そんな頃。

 ただただ、この仕事を「生涯の仕事にしたい」との一心のみだった。

 思えば、ここまで来られたのは、
「ある友人のお陰」
ただただ、その一言だ。

 いや、それだけでなく長野から出てきてからというもの、ここ神奈川で、町田で、八王子で、そして、こうして一番長く住んでいる厚木で出会った人々の全てが、自分を導いてくれた気がする。

 こんな地元でも無く、学歴も無く、知り合いもコネも、それこそ家が裕福でもない何もかも皆無という私が、ここまでこられたのは、本当に出会った人々のお陰だと思う。
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