そんな君が愛しい



俺に……

俺に話ってー!?



自然に顔が微笑む。
君から話なんて初めてのこと
だったから……。



「いいよ。どこで話す?」



「えと……
図書室でもいいかな?」


沙葉の言葉に
ただ俺は頷いて2人で
図書室まで
歩いていった……。




何の話だろ?

2人で話したい事って……



もしかして――――


…………まさかね。




一瞬だけ望んだことを

また胸に止めた。


あり得ない。



だって沙葉が好きなのは
亘だから…………




でも――――。




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