そんな君が愛しい
*亘の考え。
爽side
――――翌日。
学校へ行くと
やっぱり俺の前の席には
顔色1つ変わらない亘が携帯をいじっていた。
お前は……
罪悪感とかないわけ!!?
「亘」
「あ、爽じゃん。おはよう」
俺がいつもより低い声で
亘を呼んだのに
それを気にせず亘は
ニカッと笑って挨拶した。
それが俺には
余裕に感じられて……
苛立ちを覚えた。
「なんで沙葉のクッキーを
受け取って
やらないんだよっ!!?」