そんな君が愛しい



いつも温厚な俺が
怒鳴ったせいで
亘は目を見開いて


「…どうした?
今日の爽、なんか変」



そう言って
さっきまでの笑みは消えた。



「別に告白をOKしろって
事じゃない。
ただ…………クッキーだけでも受け取ってやれよ!!!」



そう言って亘の胸ぐらを
思いきり掴んだ。


すると亘は
俺の手を払い除けて言った。



「そんなの無理」



「……なんで?」



亘ひどいよ!

贈り物だけでも……

受け取ってやってよ……



沙葉の泣き顔なんて
もう
見たくないんだ……!





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