そんな君が愛しい
亘side
「常葉 沙葉ちゃん、いる?」
俺が違うクラスに来たせいか
周りがざわつく。
もともと
違うクラスになんか自分から
行かないから余計に。
すると
頬を染める常葉が
近寄ってきた。
「一ノ瀬くん?!」
凄く驚いた顔をする常葉。
「ちょっと話があるんだ」
「……うん」
そう返事をしたあと
俺たちは屋上へと向かった。
常葉は
フツーに可愛いと思う。
なのに、
なんで俺は
ドキドキしないんだろ?