そんな君が愛しい



「そうなの?
…分かった。じゃあ爽くん
一緒に帰ろう」



そう言って笑うと
沙葉は先を歩いていった。



俺が一瞬だけ
月村の方を見ると
そいつは
ニヤニヤ笑っていた。


「がんばれ」


「…お、おう」



なぜだ?


なぜ俺が告白を考えているのが月村には
わかったんだ?




恐るべし!月村……




そして俺は
沙葉と並んで学校を出た。









< 71 / 88 >

この作品をシェア

pagetop