恋せよ乙女


比較的真面目なこの学校にはとてもよく目立つ風貌で、更に両腕を組みながら壁に寄り掛かるその姿に、他の生徒達は好奇的な視線を控え目に送っていた。



正門を入り少し行くと右側に体育館があり、その前にクラスと名前を書いた紙が貼り出される掲示板がある。


そこまで行くと、先程の好奇な視線が嘘のようにみんながそれぞれ自分の名前を探し始めた。



友達と一緒になれたと喜ぶ者。

離れてしまったと悲しむ者。


キャーキャー喚いてうるさい。
正に雑音だ




あたしは自分のクラスを確認すると、とっととその場を後にした。


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