恋せよ乙女


夢の中で泣いてる。
幼き日の、小さなあたし。

真っ暗な中で、膝を抱えてひとりぼっち。




『大丈夫。怖くないよ』




そんな風に、手を差し延べてくれる人は誰も居ない。
登場人物はあたしのみ。




短いようで長い夢。
いい加減見飽きた、嫌な夢。


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