恋せよ乙女


「っま、俺となんか話してるとお前まで変な目で見られるからな。例えば、」

「こいつらみたいに」と大声で付け加えた。



「あたしはそーゆーつもりで言ったんじゃないけど」

「いーっていーって。嫌でも何でも、もう無理だから諦めな。同じクラスになっちゃったし、席も隣だし、もう見られちゃったし」

「だから、そーゆー」

「っま、有名人同士仲良くしよぉぜ」



彼はそう言って満面の、とても可愛い笑顔をあたしに向けた。


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