恋せよ乙女


再び彼が何か言おうとした時だった。


開いていた教室のドアから


「「幸ちゃん!!」」

…見覚えのある2人だった。


「おぉ、お前ら何組?」

教室内が一気に静まり、彼等の声がよく響く。



「俺隣の隣」

「俺その隣」


静かな教室を、好奇的な、恐怖的な視線を気にもしない様子で、ズカズカとこっちへ向かって歩いてくる。


< 44 / 51 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop