恋せよ乙女


カーテンを開けると、ひんやりした空気と共に射し込む暖かい春の光に目を細めた。



一晩中点されていた電気はそれによって役目を果たし、やっと休息の時を迎える。





――…カーテンを開けて電気を消す。



それはあたしにとってごく普通の当たり前の行動だ。

それでもあのくだらない夢を見た時は、電気を消す事が悔しく思える。





結局あたしは――…


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