ONE-SIDED LOVE
夏休みが明ける頃
水道管の工事中に水道管が破裂して広島県内ほとんどが断水になった
学校でもボランティアを始めた
自衛隊が配ってる水をお年寄りの方たちの代わりに運んであげるというもの。
日時と場所がわからなくていけなかった
色んな県の方々からお茶や水が送られてきた
「こういうの助かるよね~」
由希菜の一言に賛同
『でも男子は無駄にしてるよね。最低』
何人かの男子はロッカーに詰めていってた
「ちゃんと持って帰れよ」
先生の注意が響く
「持って帰ったら持って来るの忘れるんじゃもん。」
「いいけん持って帰りんさい」
先生と生徒の軽い言い合い
無駄にしているわけじゃなかったみたいだからいいか
断水の中 体育祭の練習はだんだん本格的になっていく
「暑い~」
『やばいね』
教室の隣の社会科準備室で着替える1年女子
自分以外みんなもう着替えてる
『みんな早いね』
「ありすが遅いだけ」
「そうだそうだ(笑)」
『いやいや、私今来たばっかりだし(笑)』
ブラウスを脱いで 体操服を持った瞬間 何故かベランダの方に視線を移したら
中口くんがベランダを通ろうとしているところだった
ばっちり目が合ってしまった
『やばっ』
中口くんは焦って引きもどしてくれた
「どしたん??」
美加に問われる
『中口くんと目が合った』
「まぢ??ドンマイ(笑)」
「減るもんじゃないしいいじゃん(笑)」
『いや、そうだけど(笑)』