逆ハーレムゲーム★☆



…良かった!


思わず頬を緩めた。

目の前にいるのは、紛れも無く…

同じ制服を着た生徒。


女の子が…いた!



「おはよう」

「おはよー」



笑顔で挨拶している女の子達。


あたし一人じゃない…!

他にも…って言うか、いっぱい女の子がいる!


あたしは、思わず走り出していた。


女の子達みたいに、みんなに挨拶をするためにー…



「…あれ?
初めて会う子だよね?」



あたしに気付いた女の子が振り向いた。


…ぬおっ!美少女!



「遠くから来たの?」

「あ、うん…っ」

「そっかぁ~
私、地元なんだ。
じゃあ、一人暮らしとかするの?」



ん…と?

“一人暮らし”?


まぁ、そう聞かれたら違くないけど…



「あたし、寮だよ」

「…えっ?」



あれ?

何かおかしなこと言った?


目の前の女の子は、目を丸くして驚いていた。


…気になるけど話題変えよう。



「あのさ…」

「うんー?」

「同じクラスだといいね?」

「……え?」



またまた固まる女の子。



「私達一クラスしかないじゃん」

「あれ?
でも、7クラスまであるって…」

「それ…」



“普通科の話、だよね”



罠は、ここにあった。



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